紫外線の基本知識
紫外線は肌を老化させる原因であり、肌の老化の原因の約8割が紫外線によるものだと言われています。
光老化:紫外線による肌の老化を光老化と呼びます。
毎日少しずつの紫外線でも肌への影響は蓄積されていきます。
浴びた紫外線の量×時間=蓄積
紫外線の種類
・UVA波
普段浴びている紫外線の約90~95%はUVA波です。UVA波は雲やガラス窓を透過して私たちの肌に降り注いできます。肌の奥の真皮まで到達し、肌のハリや弾力に必要なエラスチン繊維やコラーゲン繊維を壊し、光老化を引き起こします。
・UVB波
UVB波はエネルギーが強く、肌表面にダメージを与えます。また、日焼け(肌を黒くする)はUVB波によるものです。UVB波はガラスを透過しないので晴れの日や屋外で過ごす際に注意が必要です。
・UVC波
UVC波は最もエネルギーが強いがオゾン層に吸収されるので地上にはほとんど届かないです。
〈年間の紫外線量〉
一年の中で5~8月が最も紫外線量が多い時期です。一般的に紫外線対策を意識する時期は夏が多いです。しかし、日焼けはしにくいですが、その他の時期も紫外線が降り注いでいます。特に、UVA波はUVB波に比べて、冬場の紫外線の減少が少ないです。気づかないうちに紫外線を浴び、光老化が進んでいます。
また、反射する紫外線にも注意が必要です。日差しは直射光が多いので、日陰で防ぐことができますが、紫外線は散乱光が多いので日傘のみの対策等は難しいです。
〈紫外線の影響〉
・サンバーン
紫外線を浴びた後に起きる赤みやヒリヒリとした痛みをともなう日焼けのことです。
(一般的に肌が日焼けしたとなる状態のこと)
・サンタン
メラニン色素の沈着でできる黒褐色の日焼けです。
①即時黒化
UVA波により元々肌にあるメラニンがすぐに黒くなることです。
②持続型黒化
強めのUVA波により即時黒化が24時間以上続きます。
③遅延型黒化
炎症後3~10日後にピークです。シミやそばかすができたり、濃くなったりします。
〈紫外線としわの関係〉
主にUVA波の影響により、肌のハリを保っているエラスチン繊維、コラーゲン繊維が破壊され、量が減ったり変性したりします。皮膚が弾力を失い、肌のハリ、弾力が低下し、しわやたるみができます。
また、紫外線は肌のヒアルロン酸にも影響します。ヒアルロン酸の合成と分解が盛んに行われていますが、紫外線の影響によりヒアルロン酸の分解がすすむことでヒアルロン酸が減少します。先ほどのエラスチン繊維とコラーゲン繊維の減少と相まって肌のしわが発生します。
紫外線の影響として一般的なのがシミやしわですが、実は紫外線が引き起こす影響やダメージはそれだけではありません。
活性酸素を発生させたり、皮膚の免疫力を低下させたり、様々なトラブルの元となります。
紫外線の知識が増えると紫外線が怖くなりますが、毎日紫外線対策を続ければ問題ないです。
日々の紫外線対策の積み重ねで5年後、10年後の肌が変わってきます。
習慣化して頑張りましょう。
【担当:Saki】
区切り見出し